「ハイブリッドブロックチェーンHTMLCOINは、マイケルストールレア(Verge / Titanium / Electroneum)が技術顧問として加わったことは、既にニュースリリースを通じてお分かりになられたと思う。
これが、HTMLコイン財団や私達投資家にとって、どれだけの効果をもたらされるかまだその意味を十分に感じ取っていない方は、多いのではないかと思う。
そこで、今回の発表内容を踏まえ、その効果を分析してみたいが、これは、私見によるものであって、財団の公式的な見解でないことを予めご了承願いたい。
1.Michael Stollaire(マイケル・ストラー)氏は、どんな人物なのか https://twitter.com/michaelstollair?lang=ja
(1)現在の職位
技術コンサルタントの所有者、シニアエンタープライズ管理とセキュリティの専門家、ブロックチェーンのエバンジェリスト、パトリオット、時には歌手/シンガーライター。
1999年、マイケル氏は、エンタープライズインフラストラクチャ管理に特化した技術コンサルタント会社としてEHIを設立した。EHIは、E(Excellence、卓越), H(Honesty、正直),I(Integrity、誠実)の意味である。私達が追求すべきものである。
EHI社の現在の顧客会社は、屈指の会社ばかりであり、EHI社の姉妹社であるTBISは、基本的にこれらの会社を顧客として、受け継いでいる。
https://tbis.io/wp-content/uploads/2018/01/Titanium-Infrastructure-Services-WP-v2.6.pdf
(2)業績
1)XVG
2017年の年初 0.00002ドルだったのが、昨年2017年12月24日現在約12500倍上昇の0.25ドルであった。ここまで、上昇の牽引者となってのが、マイケル氏である。
https://twitter.com/vergecurrency/status/929456378946650115
彼がアンバサダーとして迎え入れられたのが、11月11日なので、その後のチャートを見ると、
https://coinmarketcap.com/currencies/verge/
12月13日から上がり始め、一時期0.27ドル(1899サトシ)まで上昇した事がわかる。1ヶ月の間の出来事である。これには、マイケル氏は、XVGを大手取引所に上場させたことも大きな原因であったと分析する事もできる。
しかしXVGの価値って、HTMLコインと比較して、そんなに優れているといえるかというと、決してそうとはいえないのである。なぜかというと、XVGは、第1世代コインで、匿名性を加えたにすぎないコインであるにもかかわらず、これだけの評価を得ている。それに対して、HTMLコインは、機能の面では、QTUMに劣らない程度の第2.5世代コインとして、ビットコ インとイーサリアムの機能を持ち合わせている次世帯型コインと評価できる意味で、現在の評価が如何に低評価されているかがわかる。
今回、マイケル氏がHTMLコインに加わったことで、その期待感が増すのは当然かも知れない。
2)ETN(Electroneum)
ETNは、独自のブロックチェーン上に構築されており、モバイル市場を支配するように設計されている。ETNはモバイルアプリの管理が非常に簡単で、数分で最初のETNコインをウォレットを介してマイニングすることができるものである。
このコインには、マイケル氏は関わっているのである。
https://twitter.com/electroneum/status/951106514470793216
彼が、このコインの技術顧問として、迎えられたのが、1月10日であるが、チャートを見ると、就任後に、値上がりを観測できる。
https://coinmarketcap.com/currencies/electroneum/
3)Titanium
Titaniumコインは、マイケル氏が所有しているEHI社の姉妹社であるTBIS社が直接開発しているものである。2018年1月19日ICO開始後、締め切り2日前にして、完売となる勢いを見せた。
Titaniumインフラストラクチャサービスは、ファイアウォール、ロードバランサ、ルータ、スイッチ、サーバ、デスクトップなど、EthereumブロックチェーンでIT企業全体をホストできるようにするIaaS(Infrastructure as a Service)プラットフォームである。
2.HTMLコイン✖Titaniumのインパクトとは何か?
2-1 HTMLコインおよびPOMAの特徴
1. HTMLコインの特徴
HTMLコインは、単なる暗号通貨だけでなく、スマートコントラクトとDAPPSを提供するために、完全に統合されたBitcoin CoreとEthereum cppクライアントコードベースに基づいた新しいセキュリティデバイスsha256dブロックチェーンであると言える。拡張可能なデザインを実装して、より多くの仮想マシン(VM)を追加することができることで、アカウントベースのVMがBitcoin UTXOベースブロックチェーンで機能することができる。一つのプラットフォームでBitcoinの強みとEthereumの柔軟性と機能の両方を提供するものである。具体的な特徴は、以下のとおりである。
(1)イーサリアム仮想マシンが、安全なSHA256DビットコインUTXOモデルで動作できるようにする、イーサリアム・クライアント・コードベース(CPP)とビットコインコア(0.14)の両方を使用すること。
(2)QTウォレットからアクセス可能な、既存のイーサリアムとソリディティ・スマートコントラクトを簡単に移行できるQTUM互換性レイヤーを利用すること。
(3)効率性とセキュリティを確保するために、プルーフ・オブ・ワーク(PoW 1%)とブラックコインのプルーフ・オブ・ステーク3.0(PoS 1%)が採用されていること。
(4)強化されたハッシュレート報酬は、60ブロックタイム早くなるよう、毎120ブロックを短い、中くらいの、長いブロックタイムに調節すること。
(5)イーサリアム仮想マシンによって成り立つオラクルは、天気や株価などの承認されたデータフィードを使って、スマートコントラクトのオフチェーン決済を可能にすること。
(6)リアルタイムチェックポイントは、ブロックの高さとメインチェーンのハッシュをブロードキャストすることにより、チェーンの履歴が51%攻撃により変更されるのを防げること。
(7)簡単決済検証(SPV)を使用すると、AndroidまたはiOSモバイルウォレットは、ブロックチェーン全体をダウンロードせずにトランザクションまたはスマート契約を認証できること。
2. POMAプロジェクトの特徴
HTMLCOINエコシステムのプラットフォームは、企業、フリーランサーや、文化・自然に関するコンテンツで構成され、それらが相互に作用する、インタラクティブなオンラインプラットフォームである。
このプラットフォームは、全世界にまたがるすべての企業やフリーランサーに対して、無料のウェブショップを提供する。このウェブショップは、企業を独自の方法で全世界中の潜在的な顧客の目につくようにし、それぞれの商品やサービスの宣伝を始めることができる場所である。
その特徴は、以下のとおりである。
(1)主要な検索エンジンに最適化
(2)インタラクティブな地図と拡張された位置情報
(3)フリーランサーと経営者がより良い評価を受けるようにサポート
(4)すべての参加者のプラットフォームに標準化されたストリートビュー
(5)経路の3D映像とタイムラプス
(6)企業によって提供されるデジタルツアー(例:Google Tourdash)
(7)拡張現実(AR)による広告とアプリケーション(現実と仮想世界の融合)
(8)グローバルウェブショップでのショッピング
(9)プライベートメッセージ送信機能
(10)迅速かつ容易な、ユーザの活動・統計・データのモニター
Htmlコインは、使いやすくすべての人によって採用でき、より良いスマートコントラクト/EVM/DAPP互換ブロックチェーンプラットフォームを提供する、コミュニティ主導のプロジェクトであり、HTMLコイン財団は、大きく成長しているプロジェクトがあり、2万を超えるグローバルなコミュニティを通して、これらのプロジェクトを実現するためにツールや支援、資金を人々に提供することを計画している。
Htmlコインは、人々に権利と機会をもたらすためのもので、最終的には、科学技術者だけが利用しやすいものではなく、「人間化された」ブロックチェーンをい思い描いている。
2-2 Titaniumの特徴
Titaniumは、最初の分散化されたクラウドサービスプラットフォームである。具体的な特徴をまとめると以下のとおりである。
(1)サービスとしてのインフラストラクチャ(IaaS)
独自のIaaS構造を持つTitaniumは、分散コンピューティングを通じてブロックチェーン上にネットワークハードウェアを作成することができる。
(2)デスクトップ・アズ・サービス™(DaaS)
最高のコンピューティングパワーにアクセスするためにコンピュータを持ち運ぶ必要がなく、Titaniumのデスクトップをサービスとして利用すれば、どこにいてもフルパワーのコンピューティング環境を構築できる。
(3)カンパニー・オブ・サービス™(CaaS)
Titanium Companyをサービスパッケージとして使用すると、会社を設立し、ボタンをクリックするだけですべての法的手続きを完了することができる。
(4)インスタントICOインキュベータ(III)™
Titanium Instant ICO Incubator™は、エンドツーエンドのロンチングサービスを提供することにより、当て推量なく自分のトークンをロンチングすることができる。
(5)独自のCloud™(BYOC)を実現
Titanium独自のクラウドを導入することで、暗号化されたデバイスベースのコンテキストを活用して完全なプライバシを実現することで、真にプライベートなコンピューティング環境を構築できる。
(6)DEXchange™
完全に分散された取引所(DEX)において、暗号通貨を取引する。上位200の暗号通貨は、世界的に上位20通貨の通貨ペアと共に、最初にリストされる。また、DEXchangeは最低手数料、時間を保証する。
(7)EmployeeDirect
高価なリクルート会社に係るコストを削減する。地球上で最も優れた資源を事前に選別し、私達のビジネスのための最高の従業員、コンサルタント、請負業者をほんの数分で見つけることができる。
(8)CryptoEscrow™
Ethereumスマートコントラクトの力を活用して、Titanium Atomic Swapsを使用し、トップ100のあらゆる暗号通貨を使って、ブロックチェーン上で、ピアツーピア販売を促進する。
2-3 融合によるシナジー効果(私見)
今回の両社のパートナーシップ締結後に行ったHTMLコイン側(担当者 Simon T)とのインタービューの内容に基づいて、両者の共通認識は、以下のようにまとめることができる。
・両者は、互いの展望について、共通点が多くあることを認めていること。
・マイケル氏は、「P.O.M.A(大衆選択証明)」について共感を持っていることから、今回のパートナーシップができたこと。
・両者は、新しいコンセプトのコインで基盤となるもの(NEO、Qtum、WAVES)に類すること。
・両者とも雇用者と被雇用者とのミスマッチング(人員の数、企業の運営方針、会計システム、多様な契約形態を含む)が生じることを課題として認識していること。
(1)HTMLコインの利便性の拡大
HTMLコインの利便性は、ブロックチェーン技術を手軽に運用できる(エコシステム)ことにある一方、Titaniumのは、最初の分散化されたクラウドサービスプラットフォームであることから、POMAをクラウド上に連動させることが期待できるであろう。
従って、HTMLCOINのブロックチェーンプラットフォームがTitanium Ecosystem製品ラインの重要な基盤を提供するために有用になる可能性がある。
(2)革命的な雇用文化の創出
POMA(大衆選択証明)の産業全体に与える影響の大きさは、アメリカだけ見ても、約57.3百万人のフリーランサーがおり、労働力の35%を占める割合で、毎年1.4兆ドル規模の市場であることからも評価できると思われる。
また、Titaniumは、会社を設立し、ボタンをクリックするだけですべての法的手続きの完了をサポートできるので、フリーランサーが個人ではなく、法人として活躍したい場合は、そのサービスを素早く受けることができるであろう。ただし、法制度の面では、それぞれの国の法的システムが異なるので、カスタマイズされる必要がある。
特に、個人的に注目したいのは、TitaniumのEmployeeDirect機能であろう。これについては、POMAにもグーグルを代表とする検索エンジンとの連動を想定しているが、数分間で契約当事者を見つけ出すことができるのであれば、POMAの運用にとってもそのメリットは、大きいであろう。
今後、日本の雇用状況もアメリカのような状況に変わっていくことが予想されるので、日本でも需要は大きくなっていくと思われる。
3.今後の課題と展望
(1)大衆への「ブロックチェーンの理解」普及
HTMLコインの理念は、「ブロックチェーンを大衆に」あるとSimon氏は語る。しかし、90%以上の人々はブロックチェーンの仕組みを理解していないことから、その教育の場として、HTMLcoin.businessプラットフォームの活用が期待される。
(2)コインのバリューアップ
これについて、短期間での価値上昇は、図っていないことが、今回のインタービューからでもわかる。つまり、Simon氏は、大手取引所への展開について、「大手取引所への展開は重要なものだがが、バランスを維持しなければなならない。現段階でのそれらの露出は規制との争いを招く。各国の取引所にはそれぞれ基準があるため、無理な展開はHTMLコインの価値を損ねる危険がある。」と述べた。
まずは、HTMLコインの広報、POMAの実証、モバイルワレットの実証などが先決課題であり、その実証を持って、コインの価値は大衆によって証明され、大手取引所への上場にもつながると期待している。その意味では、あまり焦らずに、長い目でこのコインを見守って行く必要があるであろう。
HTMLコインの成功は、コミュニティのメンバーの立場として、開発チームと連携を取りつつ、HTMLコインの普及活動に尽きると思われる。
近い将来、HTMLコインが世の中で脚光を浴びる日を皆さんと協力しながら待ち望みたい。
作成日 2018年1月20日(文責 ポール)
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