公立の小学校と中学校の入学と卒業の基準

in japanese •  6 years ago 

教育関係の仕事をすることになり、そうだったのかというような発見がある。表題の「公立の小学校と中学校の入学と卒業の基準」もその一つである。

結論から言うと次のようになる。
「戸籍上の年齢が、入学と卒業の時に達していればよい。」
である。

戸籍に登録されていれば、本人がいなくても自動的に入学になる。日本では、戸籍に登録されていない人はほとんどいない。しかし、映画「誰も知らない」でも話題なったように戸籍がない人や、すでに亡くなっているのに届けられていないときがある。そして、戸籍に登録されていれば、自動的に入学となります。それから、小学校の入学の時に、公立ではなくて私立に行く人は届けを出さないと、公立に入学してしまいます。両方に席ができてしまいます。

卒業はというと、一日も学校に行かなくても、卒業式が来て戸籍上で生きていれば卒業となります。まったく学校に一日も言っていなくて卒業式を迎えたときは、卒業証書を取りに行く必要はありません。保護者が、送ってくださいと学校に言えば、送ってくれます。卒業式に出ないと卒業証書を渡さないと言われたら、それは規則違反ですといえばよいだけです。

実際の統計的な数字を調べてみました。見つかった資料は、次になります。

平成 27 年度「児童生徒の問題行動等生徒指導上の諸問題に関する調査」(速報値)について
http://www.mext.go.jp/b_menu/houdou/28/10/__icsFiles/afieldfile/2016/10/27/1378692_001.pdf

このなかを見ると、公立の小学校で不登校は全国で12,279人いて、出席日数が0の人は677人となってます。国立、私立を含めると、出席日数が0の人は683人となってます。私立の学校の場合は、実際に不登校になっていても隠ぺいする場合が多く、0と報告しているという話もよく聞くので、あてにはなりません。また、公立の中学校では、出席日数が0の人は3,612人となってます。1日でも学校にきている不登校の数は、公立の小学校で27,329人で、公立の中学校では94,560人です。

この資料の中で長期欠席者の理由で多いのは病気です。この場合の公立の小学校では人数は19,744人であり、中学校の場合では19,677人です。どちらも、不登校の全体数よりかは、数は少ない。つまり、不登校のほうが病気による欠席者より多いとなってます。

不登校の理由の中の学校に係る状況で一番多いのは、いじめであるとなっています。しかし、家庭に係る状況による理由のほうが、学校に係る理由より多くなってます。つまり、家庭環境のほうが、左右されるという結果になっています。

googleで「学校に行かない選択」と検索すると、多くヒットします。場合によっては、あえていかないという選択もありかなと思います。

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