Steemit日本語版と称する不審なサイトに注意

一部の方はご存知かと思いますが、Steemit日本語版の準備サイト http://steemit.jp というものがあります。
@mamoru さんの投稿へコメントしているときに考えたのですが、よく見てみるとこのサイトはかなり不審です。
フェイクサイトの可能性が高いと考えられます。
そう考える理由を不審度の高い順に述べていきます。
もしフェイクでないというのでしたら、制作者さんは名乗り出て反論してください。

1. 作者不明

ありえません。
真っ当なSteem関連サイトで制作者または運営者のSteemアカウントがわからないなんてことはまずないです。
他の関連サイトではそのサイト自体に書いてあるか、オープンソースプロジェクトならGitHubに書いてあります。
作者のアカウント名を一行書くだけのことをしないのはかなり不審です。
信用を得られるようなアカウントを持っていないということなのでしょう。

2. 情報配信がメール通知

意味不明です。SteemitユーザーならまずSteemitに書きます。
デベロッパーはupvoteをもらいやすいので書かない理由がありません。
メールは非Steemitユーザー向けだとしても、既存ユーザー向けに発信しないのはおかしいです。
日本語版が完成したとすれば、まず既存ユーザーから他のSNSなどを通して非ユーザーへ広まっていくからです。

3. オープンソースではない

Steemitの日本語版ということはウォレットにアクセスするサイトです。
そのようなツールがオープンソースの開発ではないというのは非常に不審です。
Steemit本家やモバイルアプリのeSteem、代替フロントエンドのbusy.org、韓国語版のsteemkr、サードパーティウォレットのvesselなどはすべてオープンソースです。
一部プライベートキーを使うサイトでソースコードを公開していないものもありますが、それらは信用度の高いグループや人が作っています。
作者不明の上にソースコードも非公開なんてのはありえません。
私はSteemit日本語版はそもそも開発されていないのだと思います。

4. 時間がかかりすぎている

http://whois.jprs.jp/ で取得したwhois情報のドメイン登録日を見てみると2016年7月29日となっています。
Steemitのソースコードは公開されていますので、コピーして翻訳してサーバーに配置するだけでとりあえず日本語フロントエンドは完成します。
steemkrのように追加機能を付けたければそれからでいいはずです。
開発を進めているならば1年以上かかるものではないでしょう。
Busyのように別の設計思想で一から作っているというのなら話は別ですが。

5. ドメインがまずい

steemit.jp というドメインですが、サイト名はSteemit日本語版やSteemit.jpとでもするつもりなのでしょうか。
『Steem』というプラットフォーム名称やSteemのSが3つ並んだマークはコミュニティで共有のものとされていますが、『Steemit』はSteemit, Inc. の商標です。
ですので、Steemitを類似サイトの名称に用いるのはまずいです。
Steemitという名前を使用するつもりがなかったとしても、このようなSteemit, Inc. との関係があるように見えるドメインでサイトを作るのはマナーが悪いと言えます。
何も考えていないだけかもしれませんが、そういうことに気を使えない開発者は信頼されません。

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以上不審点を挙げてきましたが、ではこのサイトがフェイクである場合の目的は何なのでしょうか。
Steemitユーザーのメールアドレスを集めるためである可能性があります。
Steemitユーザーであれば高確率で仮想通貨取引所のアカウントを持っています。
取引所のログインに必要な情報の一つであるメールアドレスを取得すれば不正アクセスが容易になります。
もしBittrexやPoloniex、日本の取引所（coincheckやbitFlyer）などで使用しているメールアドレスをここに登録してしまった人は注意してください。
できればメールアドレスを変えた方がいいでしょう（Bittrexは変えられませんが）。
2FAを設定していないのでしたらすぐに設定してください。

心配しすぎかもしれませんが、人によってはかなりの資産を運用していることもありますので、用心に越したことはないです。

ここに書いたことがすべて的外れで、steemit.jpは真面目に開発しているんだ、ということでしたら是非コメントをください。
謝罪して訂正いたします。