ちょうどその頃の私のプライベートは、本気で好きだった人を忘れられないまま、いろんな男性と出会いを繰り返していました。男の本音に気づきもせず振り回され、それを繰り返しているうちに、いつしか心の底から男性を信用することができなくなっていました。
過去の恋愛や仕事、周りの目や期待にどんどん縛られている感覚になり、「どうせ誰もわかってくれない。誰も本当の私を許してくれないだろう」と思うようになり、「真面目でいい子」でいることに疲れ果ててしまいました。
徐々に人との会話も減り、仕事も無断欠勤するようになりました。毎日鳴り続ける携帯を投げつけ、どんどん自暴自棄になっていきました。まさに坂を転げ落ちる感覚を経験しました。
「飛び降り」さえも脳裏をかすめましたが、そんな勇気もない自分がまた嫌になり、とうとう自分の部屋にひきこもるようになりました。
ベッドに横になり、ボーっとする毎日。
生きてるのに死んでる、という感覚でした。
どんどん堕ちていく私の様子が心労となって、母親は痩せてしまいました。そんな親に連れられて、心療内科に行ったのです。
「適応障害」と診断されました。