昨日はブラックフライデー(黒字の金曜日)、いよいよクリスマスのショッピング・シーズンが始まりました。毎年見る光景ですが、大幅に割引された商品を狙う客たちで店内は大混雑です。
報道によると、年間の売上の約30%が年末に集中しているそうですから、クリスマスは小売業界にとって最も重要な季節です。
大混雑のブラックフライデーとは全く関係なかったのは百貨店シアーズです。
見てのとおり、店内には客の姿が見えません。ニュースでは「ゴーストタウン」という言葉が使われ、正に厳しい年末のショッピングシーズンのスタートです。
10月15日、シアーズは破産法第11章(日本の民事再生法に相当)の適用申請をしました。約800店舗のうち142店舗が年末までに閉鎖となることが発表され、残る黒字店舗で年末の商戦に向かうこととなりました。
再生をかけるシアーズにとって、今年のクリスマスは特に重要です。しかし、上の写真で分かるように、30%、50%と大きく値下げをしているのに、客たちはシアーズを完全に避けている状態です。
ブラックフライデーに、シアーズを実際に訪れた客たちは、こんなことを語っています。
単なる時間の無駄だった。電器製品を見に行ったが、大した割引はされていなかった。
店員の姿が見えなかった。これでは買いたくても買えない。
シアーズの経営不振は昨日今日に始まったことではなく、ほとんどの人たちは、「倒産は当然の成り行きである」と思っていました。言い換えると、もうかなり前から、米国人の頭の中には「シアーズ」という言葉は存在しません。10月15日には、破産法第11章の適用が申請されましたが、経営者も含めて、シアーズが復活できると思っている人はゼロでしょう。
かつて百貨店の最大手として君臨したシアーズが、なぜこうも落ちぶれてしまったかについて、ニール・サンダー氏(グローバルデータ・リテール)はこう語っています。
シアーズは質の低い小売業者だ。露骨に言えば、シアーズは品揃えからサービスにわたる全ての面で劣っている。こんな状態だから、客を失うのは当然の結果だ。
今週の米国株式市場は冴えない展開でした。市場のバロメーターであるS&P500指数は3.79%の下落、そしてシアーズが属する百貨店株指数は4.55%の大幅下落となりました。下は、百貨店株指数の日足チャートです。
高値圏で横ばいが続いていましたが、決定的なブレイクダウンが起きています。シアーズだけでなく、米国の百貨店はベアマーケット入りです。
Sears files for bankruptcy, and Eddie Lampert steps down as CEO)
店内写真にやる気が感じられませんね。意図的な写真じゃないんでしょうね。栄枯盛衰ですね。
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寂しい感じですね💦
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以前は人気の百貨店でしたが、シアーズが再起できる可能性は、ほぼゼロといった感じです。
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店内写真にやる気が感じられませんね。意図的な写真じゃないんでしょうね。栄枯盛衰ですね。
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写真はニューヨーク州にあるシアーズのようですが、店内はガラガラだったようです。もう復帰は不可能ですね。
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