オランダに住んでいて感じることの一つに、「資源再利用の精神が根付いている」ということがあります。
「リユース」と「リサイクル」の違い
今回のタイトルは「リユース」ですが、「リサイクル」との違いは何でしょうか?
リユース:ゴミとして捨てるのではなく、再利用すること。
リサイクル:不要なものを、もう一度資源に戻して、新しいものを作る原料にすること。
捨てずにそのままの形で使う、もしくは洗浄や修理をして使うものは「リユース」に該当します。
スーパーにはたくさんの種類のビールが並んでいますが、リユース可能な瓶が多く売られている印象です。
缶ビールの場合は、先ほどのリユースとリサイクルという視点からいうと、アルミ缶は一度つぶして原料に戻し、再度アルミ缶を作るという「リサイクル」の対象になります。
オランダと言えば「Heineken(ハイネケン)」のビールが有名ですね。
私もハイネケンが大好きで、スーパーで安くなっている時にまとめ買いしています。笑
写真のような容器に24本のビール瓶が入っています。
リユースに挑戦!!
全て飲み終わったので、リユースしに行こうかなー
リユースする物は、スーパーマーケットや資源回収ステーションへ持っていき、回収してもらいます。
今回は最寄りのスーパーマーケット「Albert Heijn(アルバートハイン)」に持っていくことにしました。
購入したお店はもちろん、別のお店でも回収は可能です。
スーパーのリユースコーナー
この様な瓶とペットボトルの自動回収機が設置してあります。(瓶やペットボトルでも回収できない物もあります。)
左側は電球や電池のリサイクルボックスです。
さっそくリユースします!
瓶1本ずつでもリユース可能ですが、今回は大胆に箱ごとリユースします。
下の段にそのまま入れると吸収されていきます。
詳しくは動画をご覧くださいませ。↓
回収が完了し、ボタンを押すと、このような€3.90(2019年6月現在、1€≒122円)の割引レシートが出てきます。
このレシートを、お買い物の際に提示すると割引されます。
€3.90はビールを購入するときに先に払っているデポジット代で、瓶1本購入するときでもデポジット代がかかってきます。(表示価格より高くなっている!と最初は驚きました。)
なんと、約480円も戻ってきました!
リユースできない瓶はリサイクル
先ほど少し記述しましたが、スーパーの機械では回収できない瓶もあるので、その場合のリサイクル方法をご紹介します。
街の至る所に、写真のようなガラス瓶専用のゴミ箱が設置されています。
「パリーーーン・・」
かなり深いゴミ箱で、中に入れると、数秒後に落ちて割れる音が聞こえます。
こちらも動画で詳しくご覧いただけます。↓
街のリユース・リサイクルステーション
最後に街のリユース・リサイクルステーションのご紹介です。
「Retourette」2015年、ロッテルダムにオープン
このリサイクルステーションは、スーパーやドラッグストアなどたくさんのお店が並ぶ一角にあり、お買い物の際に気軽に利用することができます。この日も沢山の人が訪れていました。
資源として再利用できるものは、全て持ち込み可能
こちらのステーションでは、ゴミを細かく分類して回収しています。
<バッテリー電池、電球、ビデオ、CD、DVD、カートリッジなどの回収コーナー>
<透明な瓶、緑色の瓶、空き缶、ペットボトル、プラスチックの回収コーナー>
<揚げ油、衣類、靴、電化製品、ケーブル類、紙パック、紙の回収コーナー>
細かく分類することで、そのまま各リユース・リサイクル場所に運ぶことができます。
現在、廃棄物と言われているものの多くは、実際には新製品の原料となるものだと言われています。
オランダ政府は、「2020年に75%のリユース・リサイクル」を掲げており、このような気軽に持ち込める場所が今後増えると思われます。
捨てて燃やしてしまうのではなく、リユースもしくはリサイクルをし、限りある資源を大切に使っていきたいですね。
最後までご覧いただき、ありがとうございました。