アラームの音で目を開ける。
顔を洗って、荷物を手にバイクに乗って病院へ５分。
息子殿のいる新生児室に入って、息子殿をケースから出し抱きかかえる。
母乳とミルクを飲ませ、おむつを替え、などなど。
３０分ほど息子殿のお世話をして帰る。
哺乳瓶などを洗って、おなかが空いていれば、
帰り際に屋台で買ってきたものを口にする。
寝れるときに寝る、横になれるときに横になる。
１時間弱でも寝れるようになった。
きついが、耐えられない感じではない。
１人で新生児室で寝ている息子殿に比べたらなんてことはないと思えた。
…さて、そんな生活を１週間ほど送る。
同じような感じの若いタイ人夫婦とおしゃべりしたが、
彼らはこんな生活を半年も続けているようだ。
半年はきついな。。。
新生児室の前の廊下で寝泊まりしている方々も、
少なからず入れ替えはあるのだろうが、
最初から目にしていた方々もまだまだいらっしゃる。
うちらは一体いつまで続くのだろう。。。
といってる中でも、
息子殿ははじめてのお風呂とかもこなして、
順調に退院に向かっているように思える。
同じ日頃に産まれた子たちも、
だいぶ退院していってるようだ。
担当医のおばちゃん先生の一斉回診のときの顔ぶれも、
半分以上入れ替わっている。
看護師の方々も、
『そろそろ退院できるんじゃないの？』
と本当か気休めかよくわからないが、
励ましの言葉をいただくようになる。
そんなこんなあった上でのおばちゃん回診。
『そろそろ退院かな？ 明日もう一度チェックしてOKだったら退院だな。』
待ちに待ったそのセリフがついに飛び出してきた。
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