息子誕生秘話=第7話=

in japanese •  5 years ago  (edited)

このお話は、、、
 
息子誕生秘話
 
息子誕生秘話=第2話=

息子誕生秘話=第3話=

息子誕生秘話=第4話=
 
息子誕生秘話=第5話=

息子誕生秘話=第6話=

のつづきです。
    
 
 
 
 
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動物園のシロクマのように(体つきも様子も)、
 
手術室の扉の前を行ったり来たり。
 
椅子に座ってじっとまってなんていられない。
 
 
 
 
嫁か息子かにもしなにかが起こったら、、、
 
なんて考えが1mmでも浮かんだら、
 
『嫁無事で!息子無事で!』
 
という祈りに変えていった。
 
 
 
時間が途方もなく長く感じる。
 
 
 
 
…ていうか、

水浴びに戻ったご家族御一行さまはいつ戻ってくるのだ???
 
もうだいぶいい時間だぞ。。。
 
 
 
 
外はすでに真っ暗。夜。
 
病院に来てから8時間ぐらいが過ぎている。
 
手術室がある3階の廊下窓から、
 
幹線の大きな道路と、

そこから病院病棟の駐車場にいたる道もばっちり見下ろせる。
 
 
はやくご家族御一行さま戻ってきて、
 
今のこの状況を伝えて、
 
ちょっとでも肩の荷をおろしたい気分満載。
 
 
伝えたからといって、
 
自分の肩の荷は変わらないのだが、
 
共有すると気分が楽になる。ような気分であった。
 
 
 
夜8時をすぎると、

幹線道路といっても、車はほとんど通らなくなる。
 
 
だから1台く車のヘッドライトが見えたとき、『これきた!』と。
 
予想通り、病院への側道を曲がってきて、

そのまま駐車場に入ってきた。
 
 
ご家族御一行様、水浴びから無事ご帰還。
 
嫁と息子を見守る、というか無事出てくるのを待つ仲間が増えた。
 
これでだいぶ気持ちも楽になる。
 
ずっとテンパりまくりだったのが、ここでようやくちょびっとゆるむ。
 
 
1階まで階段をダッシュで降りて、
 
談笑しながら入ってくるご家族御一行様に、

ここまでの経緯状況を説明。
 
そして、ダッシュで3階手術室前に戻る。
 
 
 
 
…ほどなく、

手術室の中から小さなケースが押し出されてくる。
 
中には、、、
 
もちろん息子が。
 
眠っているかのように静かにケースの中で横になっている。
 
 
 
そのままケースは1階診察室まで運んでいかれ(ケースについていくわたし)
 
ほどなく診察室から再び出てきて、
 
車で本館の方にまで運ばれる気配。
 
嫁はまだ手術室。

とりあえず1人付き添いにということで、
 
…ここはやはりわたし?
 
一緒に車に乗り込む。
 
 
泣きわめいたりすることなく、
 
ただただ静かにケースの中で目を閉じている。
 
だが無事であることは確か。
 
 
3階から1階、1階から車への搬送中はちらっとしかみれなかったが、
 
この車の中でじっとわが息子を眺める。

今置かれている状況が異常なのか普通なのかもよくわからないが、
 
ひとまず無事出てきてくれたことに感謝と喜び。
 
 
 
あとはなんとかするぜ!!!
 
 
…なにができるか、なにをするのかよくわからんけど(・∀・)
 
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