イタリアの風刺コメディー映画「帰ってきたムッソリーニ」

in japanese •  5 years ago  (edited)

最近、Twitterでこの「帰ってきたムッソリーニ」という映画の情報を得て、さっそくYouTubeで予告動画を観てみました。もちろん、イタリアの独裁者ベニト・ムッソリーニのことでして、彼が現代にタイムスリップしたというお話です。

そういえば、2015年にも「帰ってきたヒトラー」という映画があって、今回はそのムッソリーニ版ですか。なお、『帰ってきたヒトラー』原題:Er ist wieder da 「彼が帰ってきた」は、ティムール・ヴェルメシュが2012年に発表した風刺小説で、現代のドイツによみがえったアドルフ・ヒトラーが巻き起こす騒動を描いています。ドイツではベストセラーになり、こうして映画化されているわけです。

なんか笑えないじょ〜。というのは、5月末の欧州議会選挙でイタリアではEUの体制や移民を批判する極右政党「同盟」が第1党。「帰ってきたヒトラー」の中でヒトラーが緑の党を評価していたらしい(この映画の原作者や脚本家、監督の時代を見る目はすごい)が、今緑の党がドイツで支持率第1位。やはり欧州議会選挙でフランスではルペン氏が率いる極右政党「国民戦線」が国内最多の票を獲得して第1党。ヨーロッパだけではなくて世界的になんかおかしいですわ。アメリカはトランプさんだし。日本もそうです。やっぱりみなさん、感じていることはいっしょなんですね。

この平和、いつまで続くでしょうか。

ということで今日はこれで終わります。

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でも同様の映画を日本で創ろうとしても、できないでしょうね。今は世界中が笑えない状態だけど、今の日本はまた欧米とは違ったどうしようもなさがありますから。

私も日本はこういう「帰ってきた」系の映画は作れないと思い、情けなく思っていましたが、明日(6月28日)から公開の「新聞記者」という映画があるじゃない!となりました。望月衣塑子さんがTwitterで

「パルムドール賞を受賞した映画「 #万引き家族 」を撮影した #是枝裕和 監督が「 #新聞記者 」にコメントを寄せてくれた。

「これは、新聞記者という職業についての映画ではない。人が、この時代に、保身を超えて持つべき矜持についての映画だ」

#映画ナタリー」

とおっしゃっていましたし。