地方就活生の嘆き

in japanese •  7 years ago 

こんばんは。瀬潟です。無事に帰省を終えて英気を養えました。しばらく更新ができていませんでしたが、少し時間に余裕ができたので、steemitを更新しようと思います。
 今回は久しぶりに就活について書こうと思います。テーマは「就活における格差」です。特に、就活における地方学生の不遇を書きたいと思います。

現代の日本が東京一極集中の状態にあるというのは概ね異論はないかと思います。少子高齢化・人口減少が課題の中、地方の農山村の過疎化が進行する一方で、都市部の人口はむしろ増加しています。特に、東京は日本の政治・経済・文化の中心地で、地方から流出した人口を飲み込んでいます。実際東京は世界的に見ても人口規模が大きく、力のある都市です。東京証券取引所の値動きはニューヨークやロンドンと同様世界的な注目を集めています。また、日本の企業の多くは東京に本社機能を置いています。さらに、外資系企業のほとんどはその日本拠点・アジア拠点を東京に設置しています。
 東京一極集中構造が都市部(特に東京・関東圏)と地方の格差の原因の一つになっているような気がします。この格差については就活においても現れています。関東圏、特に東京の学生は圧倒的に就活において有利な状況に置かれています。
 理由として僕が考えるのは2点です。1つ目は、説明会・イベント・選考への参加の容易さです。就活では選考の初期段階では交通費が支給されないことがほとんどであり、地方の学生にとっては選考に参加するだけで金銭的な負担が重荷となります。一方東京の学生は網の目のような公共交通網を使い、安価にイベントに参加することが可能です。
 2つ目は、情報です。東京の学生は情報の質と量においても地方の学生を上回っています。東京に居住しているというだけで日々最新の情報に触れることができます。また、ゼミやサークルにおける縦のつながりが強いために就活を終えたOBから有益な情報を獲得することができます。さらには、学生同士で選考の情報を活発にやり取りしているということも言われています。
 
地方に居住していても、企業が地方で選考やイベントを開催してくれれば金銭的負担や距離的格差は解消されるのですが、地方で選考やイベントを行っているのは全国展開している大企業やメガベンチャーなど、一部の企業のみです。ほとんどの企業は東京、大阪(京都)のみで選考を行っています。
 地方の学生は就活の「手軽さ」という点でスタート地点から都市部の学生に差をつけられいるのです。

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