戸栗美術館・伊万里焼展

in japanese •  7 years ago  (edited)

今日も東京滞在の間に是非訪れたいと思っていた美術館・その2

渋谷区松濤の戸栗美術館に行って来ました。

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こちらは

創設者戸栗亨が長年に渡り蒐集した陶磁器を中心とする美術品を永久的に保存し、広く公開することを目的として、1987年11月に旧鍋島藩屋敷跡にあたる渋谷区松濤の地に開館しました。コレクションは伊万里、鍋島などの肥前磁器および中国・朝鮮などの東洋陶磁を主体として約7000点を所蔵しています。日本でも数少ない陶磁器専門の美術館

出典:戸栗美術館

ということで、今回の

古伊万里金襴手の品々も圧巻でした。

ヨーロッパの窯元に多大な影響を与え、王侯貴族がこぞって買い求めたといわれる、日本が誇る古伊万里の底力をまざまざと見せられた感じでした。

『金襴手』というのは今回の展示会のチラシにも載っている、このような金彩で絵付けされた磁器のことです。

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有田を中心とする肥前国(現代の佐賀県および長崎県)で生産された伊万里焼は

豊臣秀吉の朝鮮出兵をきっかけに、朝鮮から連れてこられた陶工によって磁器製造が開始されたことがその始まりだそうです。

伊万里焼とは有田焼のことで、

江戸時代に伊万里の港から全国へ出荷されたために伊万里焼と呼ばれ、

また鍋島藩が将軍家への献上品として採算を度外視して藩の窯で焼かせたものは有田焼の中でも鍋島焼と呼ばれます。

今回の出展品はすべて江戸時代に焼かれた『古伊万里』といわれるもので、ほとんどが『金襴手』でしたが、一部染付の器も展示されていました。

『金襴手』がつくられたのは経済が発展し、絢爛豪華な文化が花開いた元禄年間。

豊臣秀吉の朝鮮出兵をきっかけにつくられるようになった磁器がわずか100年の後には西欧諸国からも羨望を集めるほどの様式を持つにいたったことを、この展示会で知りました。

秀吉は有田の金襴手を見ることなく逝ってしまったけれど、もし目にしていたら小躍りをしたに違いない…

なんて思いながら1つ1つじっくり観賞してきました。

行ってよかった戸栗美術館!
オススメですよ😉

#242

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Beautiful post

Thank you.

たのは経済が発展し、絢爛豪華な文化が花開いた元

奥シブ方面ですね。
伊万里焼=有田焼なんですねぇ

渋谷駅周辺の雑踏からわずか10分程の所です。閑静な住宅街にありました。
出展品は全て江戸時代のもので、この時期は有田周辺で焼かれた磁器が伊万里港から出荷されたため伊万里焼と呼ばれたようですね。

赤絵が綺麗ですね。
本物はもっと綺麗だったんでしょうね〜いいなぁ( ̄▽ ̄)

模様がとても細かく書き込まれていて、溜息ものでしたよ。@suminyan10さんが見たら製作のヒントになるでしょうね。

GWは有田陶器市の季節ですから、現地はにぎわってますよ。
伊万里焼=有田焼?でしたっけ?
伊万里焼
有田焼
波佐見焼
何かあれこれあるイメージありました。
そして私の義父母は有田出身と伊万里出身ですww

有田の陶器市行ってみたいです。江戸時代にはひっくるめて伊万里焼って呼ばれていたみたいな説明でしたが、今はそれぞれによばれているみたいですね。

へぇー。勉強になります。陶器市シーズンになると道路のあちこちにも出店がありますけど、窯元を覗いてみるのも楽しいですよ。今はどうなっているか分かりませんが、出てた当初の有田ポーセリングパークと言うのもありましたね。その時は、アウトレット商品の販売やら、食事ができたりの場所でしたけど。

美しい陶器ってみているだけで何だか引き込まれちゃいますよね〜
最近骨董好きの方々の気持ちがよくわかるようになってきました!

私は知識がないので、価値とかはわからないのですが、陶磁器を見るのは好きなんですよ。

  ·  7 years ago (edited)

@sumiさんまだ数日東京にいらっしゃいますか?
以前お話した電話で予約しないと買えない「空也もなか」のこと思い出しました!まだ間に合うようでしたらチェックしてみて下さーい( ・∀・)
あ!あとノリタケの銀座店も!↓
http://tableware.noritake.co.jp/shop_noritake/ginza.html

  ·  7 years ago (edited)

空也もなかのことは覚えています。予約には一週間ほどの余裕を見て…なんて一文もありましたので、今回はあきらめます。
一時期ボーンチャイナに惹かれたことがあり、ノリタケもよく見に行きました。懐かしく思い出しました。行ってみたいと思います。情報ありがとうございます。