先週、ソニーの平井一夫社長は退任について発表しました。2012年に社長就任した頃はソニーだけではなく、日本全体にとっても経済的に難しい時期でした。当時、日本の経済は2011年に起こった東日本大震災の影響と戦っていて、国内企業の業績も不振していました。ここ6年間、平井元社長はソニーの業績を改善してきただけでなく、VR(バーチャルリアリティ)やAI(人工知能)の分野にも参入しました。非常に難しい状況の中、成長の環境を作った平井元社長は吉田憲一副社長に席を譲りました。しかし、今後の成長を維持するためには新しい稼ぎ柱を育てる必要があると思います。「プレイステーション」や「ウォークマン」など、世界的に人気なブランドは歴史が長いですが、競争相手からのプレッシャーもあります。ソニーの新しいCEOである吉田憲一氏は経済的合理性をもとに判断する人として知られています。個人的に、吉田社長は平井氏の戦略を続けると思いますが、その戦略は新しい成長点を育てられるかどうか確信を持っていないと思います。