35日間山篭りしていた友人が無事下山してきたので他の友達も集めてみんなで飲みました。
笑いあり涙ありの35日間を余すところなく話してくれて、とても楽しい2時間半でした。皆さんにもその話を少しおすそ分けしたいと思います。
修行僧の一日
朝は3時に起床(!!)、支度をして4時になったら水行が始まります。朝の冷たい水を浴びて目がシャッキリ…どころではなさそうですね、心臓に悪そうです。
水行が終わったら読経して、その後本山までお経を唱えながら練り歩くそうです。夏なので汗だくですね…
7時になったら朝ご飯。食材は植物のみ。こんもり盛られた米粒とおかずを、なんと5分で食べ終わるそうです!友人は食事が遅い方なので最初は苦労したとか。
昼間は授業や法要の作法の勉強。眠くなりそうですね。
夕ご飯を食べて入浴してまた読経。せっかく入浴したのにまた汗だく…
一日の反省会があって夜9時に就寝。
このような生活を35日間続けます。
キツかったことといえば
お酒が回るにつれ、修行苦労話がヒートアップしていきます。
中でもキツかったのは
- 膝に水がたまり、正座できない期間があったこと
- 性欲を発散できなかったこと
らしいです。
修行は基本的に正座で行われます。友人は修行期間中に膝に水がたまり、正座ができない期間があったらしいです。僕ならラッキー正座しないですむぜと思ったのですが、友人曰く、周りが正座で苦しんでいるときに自分だけあぐらをかいて、周りが夏の暑さで苦しんでいるときに自分だけ患部を氷で冷やしているのが精神的にキツかったそうです。正座できるようになったときは肉体的にはキツかったが精神的には楽になった、と語ってました。
友人は女性と仲良くなるのがうまく、しょっちゅうハブなんかに行っているような人間なのですが、もちろん修行期間は禁欲禁欲&禁欲。ムラムラが半端なかったそうで、途中2回夢精したそうです。また野菜のみの食事だったので、体力が落ちていくのが実感できたそうです。
訓戒阿闍梨望月くん
友人の話の中でも面白かったのは、訓戒阿闍梨と呼ばれていた望月くんという登場人物でした。望月くんはとても優秀ですが、みんなの中心にいる人物なので、なにかミスをしたときにいつも責任をかぶる役回りだったそうです。望月くんの罰は、腕を前に突き出して手の平を上にして、木魚をその上に載せて耐える、というものだったらしいです。ただでさえ木魚は重いのに、先生僧侶がポクポクやったり、更に重いのに交換したりして大変だったそうです。
こんな感じの35日間を過ごしていた友人は、なんだかとても大人になったような雰囲気でした。次の修行は100日間こもるそうです。はたして100日修行を終えたらどんな人間になっているのか…
楽しい2時間半を終え、居酒屋を出て、彼はその後渋谷のハブに消えていきました。(オイ)
久々に飲めて楽しかったです。