格闘ゲームを方向キーをボタン操作すること(HITBOXなど)についての覚書

in japanese •  6 years ago 

youtubeHITBOXコントローラーが話題になっていますが、
動画を数本見た限りどれも特性を網羅しきれてないように思えたので
いわゆる格闘ゲームをキーボードやHITBOXで操作することについて
経験者の視点で色々書いていきたいと思います。
(こんな変態操作する人なんてほとんどいないので無理もないですが)

私の技能レベルについて

格ゲーはたまに触る程度のエンジョイ勢ですが、格闘ゲームを含めたいろんなPCゲームをキーボードで遊んでいました。
触り始めた当初はPC用ゲームパッドというものがほぼなかったですし、そのあとはキーボード操作に慣れたせいでパッドを買うお金をケチってそのままずるずる続けたという感じです。
幼稚園か小学生のころから一貫しているため経験年数だけで言えば日本でトップクラスかもしれません。
ジャンルもアクションシューティーングRPGと一通り網羅しています。
格闘ゲームについてはMUGENで結構遊んでいたため操作の勝手は理解しているつもりです。

特性

長所

入力の正確さ・速度の向上

慣れてる方には信じがたいかもしれませんがレバーの場合、熟練度が足りないと違う方向にスティックが傾いて変な行動が暴発することが多々あります。
しかしボタン操作の場合それはほぼ起きません。
また、レバーと違いニュートラルを経由する必要がないためステップや空ダなどの操作は明らかにレバーより正確に素早く入力できます。

上下左右の同時押し・個別操作が可能

スティックと違い上を押しながら下を押したり左を押しながら右を押すということが簡単にできます。
ボタンのオンオフ操作に制限がなく、指の器用さが許せば上下左右のオンオフすべての組み合わせを網羅できるため、操作の自由度は圧倒的です。
また、ゲームの仕様によっては下ボタンを押しながら上を押すとジャンプするため、貯めキャラであればタメを崩さずに回避行動できるという利点も生まれます。
これもゲーム仕様に依存しますが、慣れた方ならガード方向にレバーを入れながら昇竜拳コマンドなども入れられるため、ガードを解除するデメリットすら打ち消せる可能性があります。

潰しが効く

一度操作を習得すればPCのキーボードにも転用できるため、ゲームパッドの対応状況を気にする必要もなく購入代も浮いていいこと尽くしです。
また、万が一HitBoxを忘れたりなくしたりしてもお店でPCのキーボードを買ってくれば近い感覚で操作することができます(ゲーム機側が対応していれば)。

短所

順番を意識した操作が必要

通常のコマンド技の場合、
波動拳なら「スティックを下に倒した状態からそのまま前方向にぐるっと回してパンチボタンをおす」だけですが
これをキーボードでやる場合、
「まず下キーを押して次にそのまま下キーを離さずに前キーを押す。
次に下キーだけ離してからパンチボタンを押す。」という手順の操作を高速で行う必要があります。
慣れれば大した問題ではありませんが、順番を間違えれば当然コマンドは成立しないため最初のうちは練習が必要になります。

同時押しが絡むと操作難度が上がる

右下、左下などを入力する場合指を2本使って同時押しする必要があるため
スティックと違い、慣れないうちは斜めは意識して操作する必要があります。
特にパワーゲイザーのように斜め操作を何往復もするようなコマンドや、
レイジングストームのような斜め後ろの操作から急に前キーに変わる複雑なコマンドは
かなりの練習が必要になります。
また、ザンギエフに代表される1回転、2回転コマンドは指の動きがかなり複雑になるため相当練習が必要です(特に2回転)。

ボタン操作が自分に合ってるか確認する方法

hitbox自体が199ドルとかなり高額なうえに主に海外から送ってもらう以外に入手方法が限られていることから、いきなり買って試すのはかなりリスキーです。
そこでPCキーボードでお手軽に操作感覚を試せる方法を書いてみます。

ゲーム機にPCのキーボードをつないでキーコンフィグ変更(未検証)

大まかな確認をするのであればこれが一番楽です。
PCのキーボードだと厳密には同時押し制限がありますし、
ボタンの押し心地も全く違うため、HITBOXと同じ環境とは言えませんが操作感覚の確認程度なら問題なくできます。細かい設定は次の項目を参照

PCで体験版、もしくはフリーゲームを探して遊んでみる

ノートでもデスクトップでも構いませんが、WINDOWSならその手のゲームはたくさんあるため探して
キーボード操作で遊んでみるのが手っ取り早いです。
体験版があれば一番ですが、タイトルによるためあまり期待しないほうがいいでしょう。
これも大きな声では言えませんが、MUGENであればいろんなコマンド技を試せるのでコマンドの感触を確認したいのであればおすすめです。
また、設定については以下がおすすめです。
上:スペース
下:S
左:A
右:D
弱P:G
中P:H
強P:J
弱K:B
中K:N
強K:M
伝統的なFPSスタイルをアレンジしただけですが、
、や。キーはゲームによっては認識できない場合があるため
窮屈ですが左端をGに寄せて設定するのがおすすめです。

タイトル別雑感

特性を生かせる場面が多いと思われるゲーム

アルカプ、DBFZ、北斗の拳、ブレイブルー、ギルティギアなど

ボタン操作が得意なステップや空ダを多用するゲーム性でかつゲームスピードが速いことが最大の要因です。
3ボタン同時押しでステップの代用として使えるケースもありますが、コマンド技が暴発するリスクがあるため、ボタン操作が有利な場面が多いと考えられます。
また、ゲームスピードがかなり速いことからコマンドをより早く入力できるボタン操作のほうが、シビアな対応が間に合う可能性が上がり有利と考えられます。

特性を生かせる場面が少ないと思われるゲーム

KOFシリーズ

超必殺技のコマンドが複雑なキャラが多く、ボタン操作の利点を生かし切れるかは未知数。
このシリーズはいろんなバグがある事で有名ですが、ボタン操作で同時押しすることで未発見の悪いことができるかもしれませんね。

どちらともいえないと思われるゲーム

ストリートファイターシリーズ

上記に書いた通り貯めキャラは圧倒的に有利になりますが、そのほかに関してはそこまで明確に有利になるかは不明です。
コマンドも一部を除いてそこまで複雑ではないため、SFの速度なら大体の方はスティックでも十分対応できると思います。
極論ですが、現状自分の行いたい動作に対して操作が間に合っているのであれば、変えたところでそこまで有利になるとは思えないというのが私の考えです。
同時押しを使ったテクニックが開発されればまた違うと思いますが。
逆に操作スピードが間に合っていないようであれば変えてみるのも手だと思います。

鉄拳シリーズ

ほとんど触ったことはないため細かいことは話せませんが、技表を見る限り方向キーのコマンド自体は複雑ではないため基本操作だけなら大きな影響はないと考えられます。
しかし動画を見る限りほかのタイトルよりも刹那の駆け引きが多いように見えるため、シビアな試合でより素早く操作できるボタン操作のほうが有利になるかもしれません。

総括

ボタン操作で格闘ゲームを行う際、
方向キー同時押しによる独自のテクニック、素早く正確な操作で有利をとれるため
ゲームスピードの速いゲームでは特に有利になると考えられます。
逆に方向キー操作が複雑なゲームはそれが足かせになってむしろ不利になる可能性があるため注意が必要です。

*記事については気が付いたことがあれば随時追記します。

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