上海報告記〜②シェアサイクル状況〜

in japanese •  6 years ago  (edited)

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みなさんこんにちは。

上海に行ったとき、まず気になるのは「シェアサイクル」の状況ですよね。
今回はそんなシェアサイクルの使い方や、役に立ちそうな情報をお伝えします。
 

中国のシェアサイクルの状況

上海空港から都心に向かい、どこかの駅で降りれば必ず見かけることになると思います。

中国のシェアサイクルは、置き場所に制限がなく、
置いてある自転車をその場で借りて、好きなところまで乗っていって、
適当なところに止めることが可能です。

また、自転車専用レーン(スクーターもいますが)が設けられている場所が
多いため、車や歩行者を気にせず、比較的楽に自転車を利用できそうです。

逆に日本国内では、借りたいところに自転車の在庫がなかったり、
返す場所が限られていてその後にけっこう歩くハメになったりと、
若干不便さを感じています。特定のポートに偏ってしまうので、
流行らない理由もなんとなくうなづけます。
 

日本人はレンタサイクル利用できるの?

いよいよレンタサイクルを使う時がきました....しかし、
私含めて、観光客および外国人はシェアサイクルを使うことは今の所、
「できません」(2018年7月8日時点)。

実は、シェアサイクルを利用するにあたり、
決済はモバイルおよびアリペイかWechatpay経由なので、
このアプリをDLして、ここの口座から引き落としされる形式なのですが、
入金するには中国国内で銀行口座からアリペイなどに入金する必要があるので、
国外の観光客はもちろん口座開設は出来ないため、
結果的に利用は出来ない仕様となっています。

アリペイやWechatペイや日本でいうデビットカードのようなものですね。

私は運よく知人がシェアサイクルの代金を払ってくれて、
それに乗じてこれから紹介するmobikeとofoにそれぞれ乗車することが出来ました。
 

シェアサイクルの使い方

①まずmobikeかofoを探します。
②各自転車に貼り付けられているQRコードをアプリ(mobikeかofo)で読み取ります。
③解錠されます
④乗ります
⑤乗り捨てします。施錠したら「自動で」清算され、利用した分だけ、口座から引き落としがされます。

正直ものすごい便利だと思いますし、簡単です。
 

よく利用されているシェアサイクルをご紹介

上海で利用されていたシェアサイクルは2つありました。

①mobike

②ofo

こちら2つです。

①mobike
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特徴を列挙していきます。私はmobike派ですね。
・GPSが内蔵され、アプリからmobikeの置いてある位置を把握できる
・支払いはWechatpay
・タイヤがパンクしづらい穴開きタイヤ
・バッテリーはカゴについているソーラーパネルから給電
・デポジットは299元
・オレンジ色の自転車

こんなところでしょうか。GPSは自分の利用したデータまで取られるので、
日本人はあまりよく思わないかもしれないですね。しかし、
スマホから正確な情報を取れるのは便利です。
Wechatpayでの支払いなのは、出資元に騰訊という巨大な会社がいるからです。アリペイは使えません。

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↑ソーラーパネルはカゴについています。

サービスのスタンスとして、位置情報ビッグデータを収集し、
AIで乗り捨て車両の回収ルートを最適化するという、先進的な試みが
利用者の拡大に貢献しています。

mobikeは、ビッグデータとAIを使った社会問題解決型のモデル
ということでしょう。

②ofo
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特徴を列挙していきます。
・GPSの内臓はなし
・QRを読み込んだら、解錠する為のナンバーがスマホに表示され、それを鍵に打ち込むと解錠できる
・支払いはアリペイ
・タイヤは普通
・デポジットは199元
・黄色の自転車
・結構壊れやすい?

ofoは中国でMobikeに並ぶ大手のバイクシェアリングサービスです。
2014年に北京で設立され、すでに世界170都市に進出、1日の利用回数は2500万回を超えているようです。
もともと中国の学生が立ち上げたサービスです。

出資元はアリババグループで、騰訊とアリババの対決構造がシェアリングサイクルの
2大サービスとなっています。

GPS機能は内蔵されていないので、スマホから自転車の位置は見えますが、
正確な位置ではないので、悪しからず。
彼らの特徴は「資金力のパワー勝負」、「乗り捨てモデル」です。
最初にデポジットを払わせることで、仮に盗まれても自転車の製造原価より元は取れている計算です。
 

チャリの借りパクなど、悪いことをしたら信用スコアが下がる?


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もし借りパクや、規約違反した場合は、大丈夫なのか?という問題ですが、
目先ではパクったユーザーは得をするかもしれませんが、長期的に見るとかなり分が悪いと思います。

現在中国では「信用スコア」という評価制度の導入が進んでおり、
有名なのは「芝麻信用」です。

芝麻信用管理有限公司はアリババグループの子会社である螞蟻金融のグループ企業。

【個人データ】
身份特质:年齢や学歴や職業など
履约能力:支払いの能力
信用历史:クレジットカードの返済履歴をふくむ信用履歴
人脈関係:SNSなどでの交流関係
行为偏好:趣味嗜好や生活での行動

【利用データ】
・決済サービス「支付宝(アリペイ)」の決済履歴
・シェアリングエコノミーサービスでの評価
・保有している金融資産の価値
・ネットショッピングでの購入履歴
・公共料金の支払い履歴
・社会のために寄付をしているか

この中にある「シェアリングエコノミー」の利用データも入っており、
アリババが出資するofoでもし規約違反してしまうと、
信用スコアが下がってしまいます。私も友人のスマホを見ていて、
信用スコアが表示され、いけないことをするとここが下がる、
という風に教えてくれました。

いかがでしたか?シェアサイクルは今後日本にも入ってくることが予定されているので、
どのような世界に波及していくか見ものですね!そして、個人的には
ロードバイクとは違い、移動手段としてのシェアサイクルや、電動自転車のような
モビリティは、今後都会人の生活インフラになると確信しています。
買い物帰りの主婦の方や、高齢者の方まで。観光名所回るときも使われますね!

これを契機にこのビジネスモデルは進化していくことでしょう。

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