サントリーは21日、国産ウイスキーの「響」や「山崎」など5ブランド19品目を2024年4月1日出荷分から値上げすると発表した。希望小売価格を2割から最大約2.3倍に引き上げる。国産ウイスキーは国内外で評価が高まり、店頭での品薄が続く。値上げを原資に毎年100億円規模の設備投資をし、供給量を増やす。
「サントリーウイスキー 響30年」はこれまでの税別16万円から36万円、「サントリーシングルモルトウイスキー 山崎12年」や「同 白州12年」は1万円から1万5000円になる。響、山崎、白州、知多は22年4月以来2年ぶりの値上げになる。
サントリーは同日、ワインや輸入ウイスキーなど19ブランド98品目についても24年4月1日出荷分から値上げすると発表した。原材料の大麦やブドウの価格が高騰しているほか輸送コストも上昇しているため。値上げ幅は4%〜57%。「ザ・マッカラン 30年」は23年3月以来の値上げで、これまでの税別35万1360円から55万円になる。