理由なく、「久しぶりにこの人に会いたい」という感覚になることが、あなたはあるだろうか。
僕にはない。会いたくなる時は決まって、インターネット上でその人が面白いコンテンツを発信している時だ。
例えば、僕が定期的に会いたくなる人の一人として、ジャンプ力に定評のある前田という友人がいる。彼はフリーライターで、謎のおもしろコンテンツを常に発信している。
ジャンプ力に定評のある前田
実際に顔を合わせたことは2度ほどしかない。だが僕は、彼のことをかなり親しい友人だと思っている。
彼の作るコンテンツが、僕のツボにはまりがちだからだ。
僕は彼の作ったものを見てしばしば「前田っぽいなー。面白いな〜。会って話したいな。これの裏話とか聞きたいな」と思う。
コンテンツ主導で人に会いたくなる好例だ。
ここ2年ほど、このパターン以外で誰かに「会いたい」と思ったことがなかった。
それ以外のパターンで「会いたい」と思った
だが、そんな僕が先週、久しぶりに学生時代の先輩を飲みに誘った。
そう、この人に会いたい、と思ったのだ。
その先輩は、思わず舌を巻いてしまうくらいインテリな人で、議論が好きで、学生時代は毎日のように一緒にご飯に行って議論をぶつけ合っていた。
教育系のアルバイトをしていたので「教育者の使命とは何か?」をぶつけ合ったり、お互い理系だったので「最新のテクノロジーの行く末」について話し合ったりした。
僕は彼の知性と柔和な人格に、心から敬意を払っていた。
コンテンツ主導でなく、知性と人格主導で、人に会いたいと思ったのだ。これは僕にとって非常に珍しい事例だ。
そして、久しぶりに会って交わした会話はやはり心から面白いものだった。極論をぶつけがちな僕に対して、彼は穏やかで冷静な意見をくれる。学生時代のあの楽しい時間が帰ってきた、と思った。
僕の中での心境の変化。コンテンツを出していない人に「会いたい」と思ったことを大切にしようと思った。
だから、今僕と彼は往復書簡を始めた。
彼と交わす穏やかで楽しい議論を、これからも続けていこうと思ったから、noteで公開の往復書簡を始めた。
タイトルは「理屈っぽい2人が理屈っぽい話をする往復書簡」だ。
今は1往復半したところ。手紙からも彼の知性を感じて、とても嬉しい内容になっている。
理屈っぽい話が好きな皆様は、是非こちらの往復書簡を読んでみて欲しい。
理屈っぽい2人が理屈っぽい話をする往復書簡→https://note.mu/kenhori2/m/m347c0dbaf80a