タックスヘイブンに怒る人達
日本の中流階級の人達は、タックスヘイブンを利用して節税する富裕層に怒ります。
タックスヘイブンを利用して節税する富裕層は悪であり、彼らに怒る自分達は正義であると主張します。
ですが、それは本当に合っているのでしょうか?
国際間の格差
日本人は、国内の平等は強く求めます。
ですが、途上国と日本の、国際間の格差は許容します。
例えば、日本で生まれた人と、フィリピンで生まれた人の間には、埋めがたい格差があります
同じだけの努力をしても、日本生まれの人とフィリピン生まれの人では、得られる結果に差がつきます
生まれた国という自分ではどうしようもない要素によって格差が産まれるのは、不平等です。
そうした国際間の格差を是正するには、国籍取得条件を血縁主義から出生地主義にしたり、外国人の移住条件を緩和する必要があります。
ですが、日本人の多くは、「日本人の仕事が奪われる」とそうした移民政策に反対します。
でも、それは、「国内の平等」を求める姿勢と矛盾しないでしょうか?
仮に、「国が違うから、国際間の格差は、別にいいんだ」という場合、タックスヘイブンも良いという事になります
途上国と日本の格差を「国家の違い」という理由で許容するなら、タックスヘイブンも許容しないと筋が通らない事になります。
ですが、多くの日本人は、途上国との格差を許容しながら、タックスヘイブンの事は批判します。
要するに、人は皆、自分に都合の良い考えを正義と考えているだけなのだと、筆者は考えます。
故に、仮想通貨投資家がタックスヘイブンに逃げても、別に悪い事ではないと筆者は考えます