公益財団法人 日本漢字能力検定協会(本部:京都市東山区/代表理事:髙坂 節三)は、皆様に漢字の
奥深さと意義を再認識していただくための活動の一環として、毎年年末に今年一年の世相を表す漢字一字
とその理由を全国から募集し、最も応募数の多かった漢字を、京都・清水寺により発表しています。
本年も、11 月 1 日(日)から 12 月 6 日(日)までの期間、2020 年の世相を表す漢字一字とその理由を全国
から募集した結果、208,025 票(※昨年 2019 年は 216,325 票)の応募をいただき、「密」が 28,401 票(13.65%)を
集めて 1 位となりました。
⚫ 新型コロナウイルス感染症が日本を含め世界的に流行し、年初から現在に至るまで日々の活動が制
約された一年。多くの方が「密」という漢字一字を意識し続けた。
・1月に日本でも最初の感染者が発表されて以降、新型コロナウイルス感染症の流行は収まることなく年末を
迎えることに。感染防止策として、「換気が悪く」、「人が密に集まって過ごすような空間」、「不特定多数の人
が接触するおそれが高い場所」を避けることが政府から要請され、自治体からは『NO!3「密」(密閉・密集・
密接)』という言葉が発信された。多くの人が常に「密」を意識しながら行動するようになり、日常生活にも大
きな影響を及ぼした。
⚫ 大切な人との関係が「密」接になり、人とのつながりの大切さを再認識する機会になったという声も。
・「密」を避けるための新しい生活様式が提唱され、在宅勤務でのリモート会議、オンライン飲み会や遠方の
友人・親類などと映像を通してバーチャルに会う機会が生まれた。物理的距離があるなかでも「密」に人との
関わりを持つことができる、と感じた人も多かった。来年こそは対面で「密」に人と関わり合えるようにとの願
いも込められた。
⚫ 政界、芸能界でも秘「密」が多かった一年。
・政治では、日本学術会議の一部会員の任命拒否が内「密」に行われたことで問題に。また、芸能人の「密」
会報道や薬物報道など、「ひそかに」という秘「密」の意味で使われることもあった一年。
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