ICO - 保険業界に革命をもたらすInsureXプロジェクト

in insurex •  7 years ago  (edited)

本稿は7/11からICOが始まる、InsureX プロジェクトについて説明します。

【InsureXプロジェクト概要】
保険会社、再保険会社、証券会社を対象とした保険の売買マーケットを構築するプロジェクトです。

事業自体はマーケットでの売買手数料とメンバーシップフィーから収益をあげるビジネスモデルで、InsureXのトークンであり、ICOによって販売される $IXT は保険の売買やマーケットの参加費等に利用されます。利用者が増えれば増えるほど、トークンの価格が上昇し、保有者にキャピタルゲインをもたらします。

保険を売買というと??と思われる方もいらっしゃるかもしれませんが、保険会社が再保険という形で他社(これを再保険会社といいます)にリスクを引き受けてもらうことは業界では一般的です。保険会社の多くが自社で引き受けている保険に対し、再保険をかけています。例えば、健全な経営をしている保険会社であったとしても、大震災のような想定外のイベントが発生すると大量の保険金支払い請求が発生し、結果、企業経営が立ちいかなくなる可能性があります。再保険はこのようなリスクを再保険会社に一部ないし全てを転嫁することができるのです。なお、再保険会社は下記に述べるような金融商品を組成して投資家にリターンを提供する代わりにリスクを再引き受けてもらったり、デリバティブを利用してヘッジしたりとリスクをコントロールしています。

再保険で転嫁する以外にも、保険は金融商品としての需要を満たすことができます。スイス金融大手、クレディスイス傘下のCredit Swiss Asset Managementが運用し、機関投資家向けに提供するCS IRIS(Insurance Related Investment Solutions)Life Fund(つまり生命保険ファンド)もそのうちの一つです。詳細は省きますが、一般的に保険、再保険は被保険者から受け取るキャッシュインフローが豊富で、かつ利益率も高い業態ですが、個々の保険契約を取っても同じことが言えます。多くの保険契約をプールにし、これを元に受益権を発行、販売することで、投資家は間接的に投資妙味の高い保険に投資することが可能となります。

話を主筋に戻しまして、いずれの形でリスクを転嫁するとしても、多大な労力を要するのが現状です。引き受け手を探す、価格を交渉する、契約すると多くのステップを踏む必要があり、時間もコストも人的労力も浪費します。

InsureXはそのような煩雑かつ費用面でも時間的にも高コストな、保険の売買や再保険を容易にするマーケットの構築を目指します。まさに保険業界における大革命です。

マーケットはB2Bで以下のような企業の参加を想定しています。

再保険会社:保険商品の購入(再保険引き受け)、再保険売却(再々保険商品の提供)
保険会社:事業会社との保険契約から保険商品を組成し、売却
証券会社:保険商品を元にしたテーラーメード金融商品の組成と提供
事業会社:被保険者として保険会社と保険契約を締結

【ファウンダー/開発チーム】
Ingemar Svensson, Founder & CEO/CTO
バンク・オブ・アメリカ・メリルリンチ、バークレイズキャピタル、リーマンブラザーズ、三井住友海上などの日米の超大手金融会社を経て、直近はSunGard Asset Management にて リスクとバリュエーションのCTO(Chief Technology Officer)。

Cristina Dolan, Co-founder & COO
理系の世界最高峰、MIT(マサチューセッツ工科大学)の卒業生にして、インターネットベースのソフトウェアやコンテンツ、ビジネスを創出した現在のITビジネスのパイオニア。オラクルやシスコ、トムソンロイター等の超大手IT、情報ベンダー企業から構成されるフォーブステクノロジーカウンシルのメンバーであり、2016年IBM主催のブロックチェーンハッカソンの審判を務めた。

ということでファウンダー/開発チームの技術力に懸念はありません。

【プロジェクトリスク】
InsureXに限りませんが、新サービスは利用されて初めてその価値があります。

Road Mapには2017 3Qの終わり(9月)にはMVP(Minimum Value Product)がリリースされ、4Qには10社のマーケット参加を見込むとあります。SNSでもファウンダーのIngemarから既に複数の保険会社とパートナーシップありとの発言がありましたが、例えそれが事実としても、それらの企業が実際にどれだけ具体的に検討しているのかなどは不明です。また、参加見込み企業がどの程度の規模で、保険業界においてどの程度のマーケットシェアを握っているのかも今は予測ができません。技術面では優れていたとしても最終的にはマーケティング等を通じてどれだけの優良顧客、つまりマーケット参加者を獲得できるかにプロジェクトの成否がかかっています。

既存の枠組みを破壊し、ブルーオーシャンを開拓する事業にノーリスクはありえません。特に本プロジェクトは、世界の経済産出量の5-7%、400兆円を占める一大産業の慣行を大きく転換しようとするものですから数多くの障害を、時間をかけて乗り越える必要があることは容易に想像できます。しかしながら、ハードルが大きいからこそ乗り越えた先に、先行者として莫大な利益というトロフィーを獲得できるのではないでしょうか。

最後に定量面ですが、プレセール及びICOの合計キャップは88,888ETH(30億円)と昨今の売り出しとしては小型となっています。

Statusの1/4、TenXの1/2以下で今後の伸び代が見込める水準と考えます。

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