2016年9月の残暑の中、わたしは大野一雄舞踏研究所(Kazuo Ohno Dance Studio)へ足を踏み入れました。
そこには懐かしい空間があり、初めて触れるその建物に自分がすんなりと打ち解けてゆくのが分かりました。
大野慶人先生はとても温かく、そうしてとてもわたしの心に分かり易い言葉で的確に指摘され、わたしの迷いはさっと消えてゆくようでした。 その不思議なLessonは最初から最後まで「舞踏」とは何か。という芯をしっかりと踏みしめてきた慶人先生だからこそ引き出される言葉ではないかと思いました。
全くの素人であるわたしに対して、とても熱心に丁寧に語り掛けてくださり、「舞踏」への第一歩を踏み入れる準備ができたような思いでした。
「舞踏」とは、超簡単に申しますと、日本の舞踏家が生み出した独特な世界観の前衛ダンスです。 日本で生まれた割には殆ど知られていないのではないでしょうか? とっても残念ですが、海外では知られていても国内では知られていないという、これまたある意味で日本独特の現象ですね~
大野慶人先生の舞踏は「祈り」です。 一歩一歩を踏みしめることで「祈る」。 それが、慶人先生の舞踏の芯です。
わたしの舞踏は「救い」です。 一歩一歩を踏みしめる度に「救われる」。 それがわたしの舞踏の芯です。
ただ、白く体を塗ればいいってぇもんじゃない。 ただ、奇妙な動きをすればいいってぇもんじゃない。
舞踏の芯は自由であっていいと思います。 なにが正解か。 そんなものはあってないようなモノであり、全ては自己の中にあるのです。 そういったことを学び得ることができる「舞踏」とは、決して「特別なモノ」ではなく、すぐそこに、日常に、道端に咲く花のように、寄り添うような「表現のひとつ」であろうと思っています。
去年の暮れにGalleryヤドカリにて上映した舞踏映像作品「嘆きの蕾み」を再上映したいと思っています。
来月あたりにできたらいいなと思いつつ、準備中です。
去年といえば遠いような気がしますが、12月26日に再度、二度目の個人レッスンを受けました。
新たに生まれていた疑問や迷いがまたもや、ふぅーっと空へ舞い上がるように消え去ってゆき、そうして新たな力が芽生えたように感じます。 次回の「舞踏とわたし-2-」では、その個人レッスンの様子を画像と共に記録しておきたいと思います。
では、また~👋
ayumi884