前田とダルビッシュの二人がいるので、ドジャースは日本でもよく知られたチームだと思います。
ドジャースはナショナル・リーグの西部地区に属し、見てのとおり現在92勝49敗の首位、2位のアリゾナを10ゲームと大きく引き離しています。残り試合はあと20ゲームほどですから、ドジャースのプレーオフ進出はほぼ間違いないと思いますが、最近のドジャースは惨憺たる状態です。
・目下8連敗
・最近14試合の成績は1勝13敗
正に、大リーグ最強チームが大リーグで最悪のチームになってしまったのです。
昨日はダルビッシュの先発だったので、連敗を7に食い止めて勝ち投手となってくれることを期待してテレビで観戦しましたが、結果は5対4で敗戦投手となりました。ゲームが始まる前の番組で、元大リーガーのジェリー・ヘアストン・ジュニアがこう語っていました。
ダルビッシュは、ピッチングメカニックのことで少し悩んでいるようだ。しかし、そんなことで悩んでいると投球テンポが遅くなり、後ろで守っている選手たちのリズムも狂ってしまう。悩むことなどしないで、とにかく速いテンポでガンガン投げることだ。そうすることでピッチングメカニックも改善され、守っている選手たちのリズムも良くなる。
1勝13敗という冴えない最近の結果は、「主要選手の故障者リスト入りだ」と言う人がいますが、ファンたちは昨日のダルビッシュが投げた試合に大きな期待をしていました。
ドジャースは「故障者リスト」を不調の原因にあげることはもうできない。なぜなら、コーリー・シーガー(遊撃手)が金曜にチームに戻り、ドジャースはこれで元通りのチームになったのだ。(ロサンゼルス・タイムズ)
ロサンゼルス・タイムズの記者も、ダルビッシュがピッチングメカニックに悩んでいることを指摘しています。
He spent weeks fiddling with his mechanics, adjusting his arm slot in search of a consistent approach. In his last start, the Padres hung five runs on him in three innings.
この文章から感じることができるのは、記者のダルビッシュに対する苛立ちです。
He spent weeks fiddling with his mechanics(ダルビッシュはもう何週間もピッチングメカニックをいじくり回している。)fiddlingの原形はfiddleです。この言葉には「くだらない、つまらない」という意味がありますから、「ダルビッシュが現在していることは、ピッチングメカニックの改善ではなく、単に無駄な努力をしている」と解釈することもできます。現に、ダルビッシュは昨日の試合で敗けただけでなく、前回のパドレス戦では3回投げて5失点という冴えない状態です。(In his last start, the Padres hung five runs on him in three innings.)
私はダルビッシュのファンです。ダルビッシュが無駄な努力をしているとは思いたくありませんが、シーズンも終わりに近づいていることを考えると、もうあれこれ考えないで割り切ってほしいと思います。ヘアストン・ジュニアが言うように、「悩むことなどしないで、とにかく速いテンポでガンガン投げること」を実行してほしいです。ダルビッシュと前田が、今年のワールドシリーズで投げる事が実現することを期待しています。
(情報源:Yu Darvish can't get through fifth inning in Dodgers' 5-4 loss to Rockies)