投資でよくこういう失敗があります。ろくに情報収集せずに結論をだして何かを買って、損をする。
これは、脳の仕組み上起こりやすいんです。
次の文章を見てください。
おくさんと旅行に行く。
あなたはたぶん、男性が奥さんと旅行に行くんだなと考えたでしょう。ありそうな話ですが、これが唯一の解釈ではありません。
この文章は二通りの解釈ができます。もし直前の文章が「私は会社の同僚の尾久(おく)さんと仲がいい」とあったら、全く違う場面を思い浮かべたでしょう。おくさんという単語は「奥さん」ではなく「尾久さん」を意味するようになります。
明らかな文脈がない場合、脳は勝手にいちばんありそうな文脈を作ります。
あなたは他の解釈が可能であることに気づいていません。
あなたの知り合いに尾久さんがいない限り、だいたいは奥さんの方がなじみがあるはずです。大事なのは、あなたが文脈を選択したことははっきりしてるのに、それに気づいていないことです。
脳は排除した選択肢を記憶していません。意識して疑ってかからなければ、間違える可能性があります。
投資にも同じことが言えます。銘柄の成長は疑ってかかるべしです。成長というありそうな文脈を選ぶときには、その反対を排除しています。
疑ってかからなければ、正しい選択肢(買うor買わない)を選ぶことはできません。
以上です。ツイッターもやってます。