画像ソース:mixi公式サイト
ここ2週間でフェイスブックの個人情報流出が話題になっています。その話題を軽く説明すると、イギリスのデータ分析会社のケンブリッジ・アナリティカはフェイスブックの個人情報を不正に利用しました。また、その個人情報は2016年のアメリカ大統領選挙の時、トランプ氏の選挙本部で利用されて、選挙の結果へ強い影響を与えたようです。個人情報データの流出が明らかにされた時に、フェイスブックの株価が下落してしまい、個人情報が悪用される恐れのあるユーザーの多くは自分のアカウントを削除しはじめました。日本ではフェイスブックのユーザー数は3000万人ちかくおり、人気の高い交流サイトです。しかし、その人気を得るまで、かなりの時間がかかりました。2011年9月、東日本大震災の半年前くらい、日本のフェイスブックのユーザー数はわずか500万人でした。当時、日本での人気のある交流サイトはmixiやグリーなど、主に国産の交流サイトでした。2011年3月が起きた大震災の影響で、mixiのサーバーが落ちてしまい、日本人の多くはツイッターやフェイスブックを利用してやりとりしていました。2012年、日本を訪問した時、フェイスブックの最高経営責任者であるマーク・ザッカーバーグ氏は当時野田総理大臣と会って、震災時の交流サイトの役割について話していました。今回の個人情報流出問題は、日本でフェイスブックにどのような影響をおよぼすのでしょうか。日本の交流サイトユーザーは個人情報の安全性確保を重視しているので、その問題の影響で、フェイスブックからほかのサービスに移転する人が多くなると思います。残念ながら、mixiの全盛期はもう終わってしまい、LINEはもともと韓国系のアプリなので、国産のサービスがほとんどありません。日本のIT企業は優秀な人材や技術を多く保有しているので、海外の国産交流サイトに頼るのは少しおかしいと思います。もしかすると、フェイスブックの個人情報流出問題は日本のIT企業にとって、新しい国産交流サイトを作る刺激になるかもしれません。