—今日の1枚 Today's photo—
at サントミューゼ(上田市)Santomyuze(Ueda-shi)
例えばあなたが旅という名の人生探しに出て、
ふと寂しいと思った時
なにが糧になるだろう。
それは恋人かもしれないし、友だちかもしれない。
そして、家族かもしれない。
自分が生まれ育って、いつでも自分を受け入れてくれる“家”。
この存在って考えたこと、ありますか?
今日は藤田貫大さん率いる劇団マームとジプシー設立10周年を記念した
「MUM&GYPSY 10th Anniversary Tour vol.1」の中の1作品
「ΛΛΛ かえりの合図、まってた食卓、 そこ、きっと──────」
を観てきました。
藤田さんの生家である祖母の家が区画整理によってなくなった出来事をテーマに、おそらく誰もが共感できるであろう家族や家について問いかけたものです。
家族団らんのおしゃべりに複雑に絡み合う今と昔、
そして、海の満ち引きのようにくり返される記憶の断片。
「あのとき待っていた食卓は、今もわたしを、待っているかなぁ」
幾度となくくり返されたこのことばに、思いがけず涙が流れた。
まるでショートムービーを観ているようなスピード感ある演出と、
舞台ならではの役者の熱を間近にした2時間でした。
公演があったサントミューゼは、
上田駅から徒歩10分弱にある公共ホールと美術館が一体となった施設。
全国のなかで注目される公共ホールの1つで、
自主企画ものや市民参加型の企画が多いのが特徴です。
施設にある広場では、夜にある夏まつりに出かける人がちらほら。
なかでも浴衣姿の彼女にうれしそうな彼氏の表情がかわいらしくて、思わずカメラを構えた。
そんな、今日の1枚。