何故ビットコインは世界統一通貨になり得るのか?

in japanese •  7 years ago 

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相変わらず文系の言葉にほんにゃくして、暗号通貨やブロックチェーンについて考えてみたいと思います。
相変わらずポエムみがあるのは文系なので許してください。

今日は「何故ビットコインが世界統一通貨になり得るのか」について。

Twitter CEO Jack Dorsey says bitcoin will eventually be the single global currency
https://cnb.cx/2DQEhCt

2018年3月25日のニュース。Twitter CEO は「ビットコインはやがて世界統一の通貨になるだろう」と発言しました。
でもピンとこないですよね?
事実、ほとんどの方は投機対象として、ビットコインの動きに注目しているかと思います。世界の基軸通貨は USD として、よく機能しているようにも見えます。

何故イーサリアム[1]でもビットコインキャッシュでもなく、ビットコインなのでしょうか。

それはビットコインがすでに暗号通貨の基軸通貨としての位置付けを確立しているからでしょう。
何せ最初の暗号通貨ですから。

また、ビットコインの提唱者、サトシ・ナカモトがオフィシャルから退いていることなど、ほぼ純粋に Decentralized としてワークしている通貨がビットコインであることも影響しているかもしれません。
今は ICO で資金調達して新たな暗号通貨を生み出すことが多いのですが、それはその暗号通貨と開発者に先行投資するという意味で、また開発者が通貨の健全性を保つ努力をしていくという点で、完全な Decentralized ではないといえるでしょう。しかし、ビットコインはパブリックなものです。それがゆえに今ビットコインキャッシュを口火に、次々とフォークしているのですが。

さて、少し話は外れますが、貴方は「中国で作った製品を、ベトナムで梱包し、北米のアマゾン上で北米・欧州・日本など全世界に売る」実業家だと考えてみてください。

中国で10元で作った製品100点(10kg)を、580元でベトナムへ。100点を200,000ドンで梱包し、9,300,000ドン支払ってアメリカのアマゾン倉庫へ送り、各国から各々の通貨で注文を受けます。

ここで問題。これらを全て日本円で支払っているとして、いったいどのくらいのコストがかかっているでしょう。日本円でお答えください。為替交換手数料はかからないものとします。

……煩雑でしょう。これらをビットコインに置き換えてみますね。
値段は全て執筆時のものなので悪しからず。

中国で 0.00168 BTCで作った製品100点(10kg)を、0.009774 BTCでベトナムへ。100点を 0.0009414 BTCで梱包し、0.0044 BTC支払ってアメリカのアマゾン倉庫へ送る。商品は1点 0.002 BTC で売る。

いかがでしょう?
わざわざ BTC を選ばなくても USD でいいじゃん、という声も聞こえてきますが、BTC 払いができると、その場で、取引履歴を残した、マイナーに払う程度のわずかな手数料で支払いが済んでしまうのです。わざわざ取引のたびに、日本円から中国元に、日本円からドンに変えるのは手間ですよね。手数料も馬鹿になりません。[2]
USD で完結させるとしても、相手が USD 建ての口座を持っているか謎ですし、そもそも自分も USD 建て口座を持っていなければいけません。海外に口座を開くのは存外大変です。BTC なら「ちょっとスマホにアプリ落として」で済みます。

実業家ならずとも、全世界相手に商品を売ってみたい、という方に、BTC 払いはこの上なく便利だと思います。例えばモナコイン払いは正直なところ現状日本国内でしか通じません。

USD にはない利点がまだあって、トランプ大統領がいきなり「うち貧乏なんで紙幣増し増しで印刷しちゃうね」などと言い出したり、「紙幣廃止! 全て貨幣にする!」などと言い出してそれが議決されると、経済的に大混乱を引き起こします。基軸通貨なのでなおさらです。もっとも、彼は実業家なのでその可能性はないと思いますが。でも政府なら「痛みを伴う改革」を始めることが可能です。どこかで聞いたセリフですね。

このようなことを踏まえると、冒頭「ビットコインはやがて世界の統一通貨になるだろう」、夢物語ではなく実業面からメリットがあるため、真実味を帯びてきませんか?
問題は、BTC の上げ下げが激しいことですが、時間とともに解消していくと思います。

以上、ポエムでした。


[1]
イーサリアムは一度脆弱性を突かれて Vitalik がハードフォークを主導しました。
現在のイーサリアムは「脆弱性を突かれたことなどなかった」ことにしています。
一方イーサリアム・クラシックは「脆弱性を突かれたこと」を正史にしています。
https://blog.ethereum.org/2016/07/20/hard-fork-completed/

[2]
リップルは国際送金に特化した暗号通貨です。リップルがワークすれば多少は変わってくると思います。現在の国際送金はお金がかかる上に遅いです。
値段の透明性という点においてやはり BTC が基軸通貨になれば楽でしょう。
ただ、システムは急に変えられないという点で、既存の枠組みを使ったリップルが当分は優位だと思われます。

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