こんばんは、瀬潟です。気分が乗ってきたので連投します。先日名前だけ紹介した論文、Goodman et al. (2018)の "Heat and Learning" という論文について、その内容をまとめていきたいと思います。論文の出展はこちらです(http://www.nber.org/papers/w24639)。
The National Bureau of Economic Researchという機関のワーキングペーパーという扱いです。他の論文とは違い、査読はありませんが、それでもしっかりとしたものであることは間違いないと思います。
図表・参考文献資料を含めて51ページにもなる論文ですので、じっくりゆっくり読み込んでいこうと思います(今読み始めました)。セクション読み終わるごとに更新しようと思ってるので、瀬潟の論文を読む速度がばれます。ちなみに、論文紹介シリーズはこれからも気が向いたらやりたいなあといったところです。
Heat and Learning
Abstract:
本論文では以下の2点を結論付けている。1点目に、高温環境下への曝露状態が続くと、認知技能の発展が抑制されること、2点目にこの効果は学校のエアコン設備によって緩和され得る可能性があることである。
1,000万人のSAT模擬試験の受験者のデータを解析した結果、テストに先立って暑い日が続くと、学習成果が減少することが示された。低所得世帯やマイノリティ世帯に属する生徒に対してはより大きな影響があった。
また、暑さは学習の生産性を直接的に低減させることも示された。
さらに、学校のエアコン設備がこうした効果を相殺することも示された。エアコンがない場合、1カ氏温度(セ氏換算で約0.56度)上昇するごとに、年間の学習効果を1 %減少させる。
本研究では、”student fixed effect models” が利用されている。
アブストラクトは以上です。これから本文を読んでいきます。