世界のポピュラーなEコマースといえば、アマゾン、ebay、中国のアリババ、日本の楽天などがありますが、この便利で低価格で多様な商品を取り揃える彼ら主要コマースプラットフォームに、多くの利益と消費者が集中している状況です。この状況、みなさんどうお考えでしょうか?この「一極集中」の状況を打開する技術の一つが「ブロックチェーン」だと信じられています。しかし、BCがどのように作用するのでしょうか?
オンラインリテール市場は2020年までに1兆ドルに達すると言われています。しかし、この巨大な市場が拡大すればするほど、問題や課題は多くなります。
既存の小売業者が抱える問題
デジタル資産は決して出店、出品してるユーザーのものではないです。例えば出品ページ内の画像や動画、レビュー、そのほかいろんな情報含め、これらの所有権は全てEコマースプラットフォームに所有権があります。さらに、どう商品を表示させるかのアルゴリズムも、プラットフォーマーが自由に決定させることができるので、不当な競争しか待っていません。どんなに良い製品をアマゾンやアリババで販売しようと、上位に表示されるのKindleやアマゾンエコー、アリババの自社製品でしょう。
さらに、プラットフォーム内の出店者への高い手数料や規制も見逃せません。
商品を販売した際の手数料は10–50%のレンジで徴収されるので、販売者にとってはメリットの薄いものと感じてしまうかもしれません。
消費者には関係ないかもしれませんが、小売業界の寡占は経済上問題です。
また、ユーザーのレビュー次第では、出店者がプラットフォーマー側の判断で、どんどん切り落とされていく現状もあります。
全てはプラットフォーマーの手の上なのです。
消費者
消費者は価格を常に安くて高品質なものを購入できると思っていると思いますが、それが実現できるのは、小売業者に高い手数料を課してコストをできる限り抑えて利益率を高めようとするプラットフォーマー側の事実があることを忘れてはいけません。
現在オンラインで欲しいものをほとんど購入できる状態に見えますが、これは錯覚でもあります。消費者は世界のどこでも商品を見つけて購入できるかもしれませんが、一回製品を購入するコストは莫大なものになります。 そして、あなたと同じ製品を求めている他の人がそこにいるはずです。 関係者全員のコストを下げるために、昨今のEコマースのエコシステムは、そう単純にできていません。誰かが損をする仕組みなのです。
そして、消費者及び利用者がレビューをつけても何も得られないですよね、シェアをしても同様です。
現在のECプラットフォームは、顧客がレビューを残したり、すでに支持しているブランドを助けたりしても、何もインセンティブを提供しません。たとえば、Amazonは最近、商品にレビューを残すために悪意を持ったユーザーやステマが横行したため、レビューシステムを大幅に変更しました。顧客がレビューを残したり、質問に答えたり、ページ/製品を友人と共有する時間を取るようなインセンティブがないためです。
もしあなたが製品に対して徹底的なレビューを残したり、ソーシャルメディアの投稿から販売につなげることができれば、それは売り上げから手数料を取ったりすることも悪い方向性ではないと考えます。
ブロックチェーンはそれらを課題解決できる手段の一つ
ブロックチェーンを使用すると、集中化された媒体がなく、固有のコストがかからず、消費者に低価格を提供し、小売業者にとってより良いルールを提供する分散型マーケットプレイスが登場します。 Syscoin(シスコイン)のようなブロックチェーンプロジェクトも存在しており、彼らはマーケットプレイスでアマゾンやeBayのような非分散型市場に成り代わる!とも豪語しています。
あとは、小売業者がプラットフォーム上でイニシャル・コイン・オファリングを開始することで店舗をトークン化することができるサービス「ECoinmerce」などのサービスも登場しており、これにより、小売業者は利益を最大化、および新しい収益源を提供する仕組みが整いつつあります。
参照:hacknoon