プロダクトのファン経済を創出するGaudiyについて取材しました(概要・トークンモデル・UI体験など)

in japanese •  6 years ago 

こんにちは、Sho Tです。

今日は、プロダクトのファン経済を作る「Gaudiy」について
昨日取材したので、レポートさせていただきます。

スクリーンショット 2018-08-19 17.11.10.png

<流れ>

  1. Gaudiyの概要
  2. Gaudiyのトークンモデル
  3. α版のUI使用感、キャプチャ紹介

※ぶっちゃけ「2. のトークンモデル」については、難しいので飛ばしてもらってOKです。
 トークンモデルについて、文章では説明するのが難しいので、
 大雑把な書き方になりますがご了承ください


1. Gaudiyの概要


まず、Gaudiyの簡単な紹介について。
「プロダクトのファン経済を作り、ユーザとの共創でイノベーションを起こす」
これがGaudiyが実現しようとしていることです。

ざっくり話すと、こんな感じです。

  1. プロダクトを提供する企業/オーナーが、プロダクトトークンを発行できる
  2. プロダクトのファン(ユーザ)がプロダクトに貢献する行動をするとトークンがもらえる
  3. そのプロダクトトークンで、ユーザはプロダクト側の提供するサービスを受けたり、現実のお金などと換金したりできる
  4. ユーザの行動はトークンの他に「貢献値」として蓄積され、スコア化される(ファン優位性などが可視化)
  5. 上記のように、ユーザがプロダクトの共創に関わると、報酬や評価を受け取れる経済が生まれ、イノベーションが促進される

ちなみに、Gaudiyの由来は、あのサグラダファミリアの建築家ガウディ。
ガウディは亡くなってもなお、サグラダファミリアは建築され続けています。
これは、世界中の観光客や寄付、バルセロナ市民などユーザの協力で成り立っています。
イノベーションはユーザの共創で、予想以上のものとなるのです。
この辺の話は、以下のYouTubeでご紹介しました。


2. Gaudiyのトークンモデルについて


これについては、ブロックチェーンの知識のある方でないと
なかなかイメージがしづらいかもしれません。

要するに、上記のGaudiyの概要で箇条書きにした内容を
以下のトークンを活用したモデルで実現するということです。

IMG_0297.JPG

以下のスライドでざっくり流れをまとめました。

スクリーンショット 2018-08-19 17.27.17.png

よくわからないという人は、YouTubeでも語ってみましたので
ご参照ください。

なお、こういったトークン経済モデルを成り立たせる際に問題となるのは、
・流動性対策
・投機による売り対策
・実用性対策
です。

流動性については、Bancorのロジックを使っています。
これにより、売りと買いの欲求の二重の一致ではなく、片方の要求のみで売り買いが可能になります。詳しくは、こちら( Bancor Protocol はトークンエコノミーを支える大発明となるか? )をご参照ください。

投機による売りへの対策については、以下のBurnとLockup(企業がプロダクトトークンを発行する際の固定準備金をLockupと呼んでいる)により対策します。
要するに、そう発行数のうち、プロダクト発行体の固定準備金分が売り幅の下限値を押し上げる形になります。(プロダクト発行体が固定準備金分を売らないことを前提に、これをLockupと呼んでいます)

実用性については、優待や投げ銭などをプロダクトトークンを発行する主体が自由に工夫・設定できることで実現します。
Gaudiyは「B to B/C to B/C」のモデルのため、複数の間のB/Cが実用性を提供するので、Gaudiy全体で見たときの実用のバリエーションが豊かになる点が良いです。

IMG_0295.JPG

Burn:トランザクション時に一部をBurnして価格安定
Utility:優待、投げ銭、サービス利用などの実用性
Lockup:発行者側が固定準備金を持つことによる価格安定


3. α版のUI使用感、キャプチャ紹介


現在はα版でして、Gaudiy自体のプロダクトについて、
様々なお願いやチャットが、100名弱の初期ユーザによって行われています。
私もいくつかの行動を行ったことにより、
Gaudiyトークンを4200トークン、Commit Scoreを10.5レベル程度もらっています。

Dk6ybD4U4AEgzia.jpg

UIはまだプロトタイプで完成形ではないですが、
Discordのようなチャットアプリケーションに似ています。

IMG_0288.PNG

IMG_0287.PNG

実際にGaudiyのサービスを共創することに関わりながら、
チャットをしたり、「お願い」に答えることでトークンがもらえ、
Commit Scoreレベルが上がる感覚は面白いです。

プロダクトのアンバサダー活動は、
いずれこのような形になっていくことを確信できます。

コミュニティととても相性がいいですね。

今後、サグラダファミリアのようなイノベーションが
Gaudiyによって生まれていくことを期待しています!

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売り圧力について対策されていたり、既にトークンを配布されているのですね。さらに興味が湧きました。ガウディ。

Posted using Partiko iOS

そうですね!まだブロックチェーン上で動いているわけではないですが!

Posted using Partiko iOS

正直、「実用」の部分がキモだと思ってます。
なんか面白いアイデア考えてみよう(笑)
この設計がどうワークするのか楽しみですね!

そうですね!
トークン設計という点で日本のプロジェクトではかなり練られているものだと思います。
実際にどうワークするかはとても期待ですね!

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